樹木希林さん死去 怪女優から演技派へ 私生活にも注目

映画「わが母の記」「万引き家族」などで味のある女性を演じた俳優の樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子〈うちだ・けいこ〉)さんが、15日死去した。75歳だった。2005年に乳がんの手術を受け、その後全身にがんがあると公表していた。

「ありがたいは、難が有ると書く。難を受けながら成熟」樹木希林さんの言葉
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1943年東京生まれ。61年に文学座に入り、悠木千帆の芸名でデビュー。60~70年代は主にテレビで活動し、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー一族」などの高視聴率ドラマで、風変わりな人物をコミカルに演じた。富士フイルムのCM出演も話題になった。

80年代に入ると、NHKドラマ「夢千代日記」で吉永小百合さんの芸者仲間を演じるなど怪女優から演技派としての評価が高まっていく。

2000年代以降は活動の中心をテレビから映画に移した。「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(07年)、井上靖原作の「わが母の記」(12年)で、それぞれ主人公の母親を情感豊かに演じ、いずれも日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。また、「悪人」(10年)でも主人公の祖母役で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得。主役も脇役も出来る俳優として、演技賞の常連となった。

ハンセン病の元患者役で主演した「あん」(15年)、年金を当てにされる老人を演じた「万引き家族」(18年)は、いずれもカンヌ国際映画祭に参加。是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞のパルムドールを受賞するなど、演技は国際的にも評価された。

出演作は他に「半落ち」「歩いても歩いても」「そして父になる」「駆込み女と駆出し男」「海街diary」などがある。

私生活ではロックミュージシャンの内田裕也さんと2度目の結婚。そのつかず離れずの独特の夫婦関係がワイドショーなどで取り上げられた。長女の内田也哉子(ややこ)さん、孫の内田伽羅(きゃら)さんとは映画で共演した。

連載「語る 人生の贈りもの」 樹木希林さん
「今日までの人生、上出来でございました。これにて、おいとまいたします」。樹木希林さんが自らの人生を語った連載です。(朝日新聞:2018年5月掲載 全14回)
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