拉致被害者有本恵子さんの母、嘉代子さん死去

2020年2月6日 11:45神戸新聞NEXT

北朝鮮による拉致被害者で、神戸市出身の有本恵子さん=失踪当時(23)=の母、有本嘉代子(ありもと・かよこ)さんが死去したことが6日、分かった。94歳。神戸市兵庫区出身。自宅は神戸市長田区。支援団体の「救う会兵庫」が発表した。

1983年、三女の恵子さんが英国留学中、旅行先のデンマークで失踪。88年、札幌市出身の拉致被害者石岡亨さんが自宅に宛てた手紙で、恵子さんが北朝鮮にいることが分かり、2002年3月、政府に拉致被害者と認定された。

02年9月、小泉純一郎首相(当時)が訪朝し、北朝鮮が拉致を認めた。恵子さんの安否については「ガス事故で死亡」と伝えたが、死亡を裏付ける証拠はなかった。嘉代子さんは恵子さんの帰国を信じ、夫の明弘さんとともに、国への要望や支援を求める署名活動に取り組んだ。

14年5月、日朝両政府が拉致被害者らの再調査で合意。しかし、北朝鮮は16年2月、核・ミサイル開発への制裁に反発し、再調査の中止を一方的に表明した。

北朝鮮に翻弄され、拉致問題が進展しない中、嘉代子さんは、米国の協力に望みを託してきた。18年6月に史上初の米朝首脳会談が開催された際は「最後の機会。私の命のあるうちに恵子に会いたい」と事態打開の期待を寄せたが、恵子さんとの再会は果たせなかった。

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